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2022シーズン展望①アスルクラロ沼津~得点力不足を改善し1つでも上へ~

こんばんは、カトリーヌです

 


2022シーズンのJリーグの展望について書きたいと思います。

第1弾はJ3アスルクラロ沼津について書きます。

気分が乗れば別のクラブについても書こうかなと思います。

 

※数字に関することは基本フットボールラボからの引用です。

www.football-lab.jp

 

 

ではどうぞ

 

目次

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昨シーズンの振り返り

2021シーズンのアスルの成績は以下の通り。

14位(15チーム中)

  

勝点27(7勝6分15敗)

  

32得点44失点

  

※得点ワースト4位、失点ワースト2

攻守ともに冴えない結果となってしまいました。

ちなみに同じ静岡の藤枝MYFCは10位フィニッシュでした。

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課題は得点力不足

得点に関しては、32得点とは言いつつも10/3の第21節ヴァンラーレ八戸戦ではコロナで陣容の整っていなかった相手に7ゴールの荒稼ぎをしたという部分があったので、厳しく見るなら年間25得点とみるべきでしょう。・・・少ない。。。

 

チーム得点ランキングを見てみましょう。

得点ランキングトップは渡邉りょうの7得点。2年連続7得点、2年連続チームトップです。2位は山形からレンタル加入していた高橋潤哉。3位はDFリーダー藤嵜智貴、ユーティリティ濱託巳、チームのムードメーカー染矢一樹の3ゴールです。

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得点源はエース渡邉

渡邉は第22節藤枝MYFCとの静岡ダービーで負傷してしまいましたが、それでもチームトップでした。正直、得点への期待感はチームでは群を抜いていますね。後半になると疲れてゴール前からいなくなってしまうのが残念ですが。

 

安定感のあるポストプレーを見せた高橋はレンタルバック

チーム2位の6ゴールを挙げた高橋は、渡邉の負傷後代わりにセンターフォワードを務めました。安定したポストプレーを見せ、なぜ最初から高橋を1トップに据えなかったのだろうと思いました。パスサッカーをしたいのなら高橋を1トップに据えるのがベストでは???データとしてみても、敵陣空中戦勝利数88回はJ3トップの数字。GKのパントキックを胸トラップする安定感は群を抜いていました。また、第23節熊本戦から最終節までの7試合すべて得点が入っており(藤枝戦までは8/21試合で無得点)、うまく攻撃を回せていた結果かなという気がします。まあ、試合数が全然違うのでそんなに参考にはなりませんが。

 

藤嵜はセンターバックながら3ゴール。2020シーズンも4ゴールを決めており、頼れるDFリーダーという感じでしょうか。

 

染矢のクロスを活かせるか

同じく3ゴールの染矢はもっと点を獲るべき選手かなという感じがしますが、割と毎年3~4得点で終わっているみたいですね。とはいえ、染矢はプレースタイルとしてはサイドの高い位置でボールを持って仕掛けてクロスというシーンがかなり多く、フィニッシャーというよりはクロッサーという気がします。実際、染矢の2020シーズンのクロス数155回はJ3トップの数字。ブラウンノア謙信やハディファイヤッドといた長身選手がどれだけモノにできるか、というところが来季のポイントかなと思います。

 

 

監督も不完全燃焼だった昨季

シーズン終了後、今井監督は「育成と強化に主眼を置いて戦ったが、望ましい結果が出たとは言えない。それでも、積み上げてきたことを表現できる試合も増えてきた。」と語っております。

J3沼津今井雅隆監督「望ましい結果が出たとは言えない」来季巻き返し誓う - J3 : 日刊スポーツ

アスルは今井監督就任からパスをつないでポゼッションを高めるサッカーを一貫して志向しております。それまでは”ロングボールによる単調な攻撃”であったと。

 

沼津、対J初実戦で1勝 “つなぐ”新戦術に手応え - J3 : 日刊スポーツ

アスルクラロ沼津、守備に安定感 サッカーJ3が14日開幕|あなたの静岡新聞

⚽リーグ戦再開「総力戦、順位上げる」 J3沼津、戦術に自信|あなたの静岡新聞

 

ポゼッションが最適なのか

ただ、個人的な感想としては、ワントップにポストプレーが特徴ではない渡邉を据えている時点でポゼッション志向していないだろって感じでしたし、そういう意味では渡邉負傷後の高橋ワントップの方が目指しているサッカーをしやすいのではと思いました。また、DFライン、特に藤嵜はつないでいく意識が高かったと思いますが、サイドバックにパスした結果、それが”はめパス”になってしまって結局ロングボールを”蹴らされる”場面が多かったように思います。さらにいえば、アスルは後半残り10分くらいから始まるオープンな展開で多くチャンスを作り、得点を量産していたように思いますし、正直なところ

つなぐサッカーよりロングボール使ったサッカーの方が強いんじゃないの?

という思いを捨てきれておりません。

 

私がアスルを見始めたのは2020シーズン終盤からであり、すでに今井監督就任後、前任の吉田監督については何も知らない状態なのでちょっと調べてみました。

アスルは吉田体制のときから若手育成に主眼をおいており(むしろそうするしかないのですが)、吉田監督が秋田へ引き抜かれる際に、後任としてJ2クラブやフィリピン、マカオ代表で監督経験があり、かつ山形ユースで育成に定評のあった今井監督を招聘したと。さらに今井監督は静岡県出身というところで適任と考えたとのことでした。

 

J3沼津 新監督候補を今井雅隆氏に一本化 J2山形ユース監督、育成力を評価― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 

2022シーズンの陣容

アスル選手のオフシーズンの動向をまとめてみました。

主力選手、高卒若手を残しつつ、出場機会の少なかった選手を整理したというかんじでしょうか。

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押しも押されぬアスルの主力メンバーである渡邉、染矢、藤嵜はかなり時間がかかりましたが契約延長しました。

また、安在、謙信に関してはレンタル移籍から完全移籍へ移行、ハディはレンタル延長となりました。安在は右SBとして25試合に出場し、完全に主力という感じですね。謙信、ハディに関してはほぼ出場機会がなく、実力が未知数です。ハディは怪我で1シーズン丸々費やしてしまったので、来季に期待です。謙信も、レンタルから完全に切り替えるくらいですし、光るものがあったのでしょう!

 

痛い主力のレンタルバック

残念なところといえば、GK大友とFW高橋の山形復帰。個人的には高橋の離脱はめちゃくちゃ痛いと感じています。自分の中では来季の1トップで昨季に引き続き得点源になると思っていたので。。。

 

GKは野村以外は総入れ替えとなりました。まあ、育成型期限付き移籍で名古屋から加入した三井が基本的にはスタメンになるだろうなって感じです。大友もそんな感じだったし。うまく育っておくれ。

 

藤嵜の相方は3年目井上か元相方附木か

DFもだいぶ入れ替わりました。昨季10人で回していたところ、4人アウト2人インです。層の薄かった右SBに大卒の前川、またセンターバックに即戦力として附木が加入しました。

センターバックに関しては、個人的には井上がフル稼働して圧倒的成長を遂げる!ことを期待していましたが、ちょっとこれはわからないですね。まあ、附木もいわきFC時代から名前は知っていましたがプレー自体は知らないので、どちらが藤嵜の相方になるかはわかりませんが・・・。

とはいえ、同じ94年世代、国士舘大時代のチームメイトだったことを踏まえると附木の方がやりやすかったりするんでしょうね、おそらく。がんばれ井上。

 

全員残留の中盤

中盤に関してはメンツは変わらず。伊東テルさんの去就がまだわかりませんが、それ以外誰一人欠けることなく契約更新しております。てかむしろ2人増えてます。東京学芸大から加入の河田と京都ユースから加入の遠山。河田は攻撃的MF、遠山は守備的MFみたいです。遠山に関しては京都ユースでキャプテンを務めていて、年代別代表にもコンスタントに選ばれているようです。よく来てくれた。京都ユースは残念ながらプレミアWESTで最下位に終わり、降格してしまいましたが、チームの成績が良くなかったからと言って選手の質が低いなんてことはないですからね。期待大です。

 

web.gekisaka.jp

 

>1/30追記

1/24に伊東輝悦選手の契約延長が発表されました。これで中盤は本当に全員残留ということになりました!

 

FWは減る一方だったオフシーズン

FWは高橋を含む4人が移籍。残ったのはエース渡邉、ユース上がりの杉本、ハディ、謙信の4人。正直杉本が来季試合に出れるかといったらかなり微妙だと思いますし、そうなると3人で回すのはかなり厳しい気がします。ハディと謙信は実力も未知数ですし。昨季以上に点が獲れなくなってしまう可能性が十分にありそうです。。。



期待の高卒3年目コンビ

個人的には井上と森の高卒3年目コンビに期待しています。

2人とも12/21という早い段階で一緒に契約更新しております。

web.gekisaka.jp

 

井上は190センチの長身ながら実は空中戦が強くないということが露呈してしまっている印象で、それを象徴するのが第22節の静岡ダービーだったかなと思います。

懲罰交代みたいな感じでハーフタイムに交代しましたし、その後試合に絡めなくなりましたからね。

森もボールタッチのしなやかさには非凡なところを感じるも、それを活かせている場面がほぼ皆無。静岡ダービーは前半から投入されるも空回りしている感が否めず。選手権得点王といえどいまだノーゴールは正直厳しい。。。高橋がいなくなってしまったので、代わりの得点源として機能してほしいところ。

2人とも静岡ダービーの強度では全く歯が立たず、プロの厳しさを思い知ったかと思います。2人ともポテンシャルは高いと思うので、今年こそ多くの試合に絡んで飛躍してほしいです!

 

 

 

来季のJ3は超激戦

2022シーズンのJ3はJ2から降格した相模原、愛媛、北九州、松本に加え、JFLから昇格してきたジャイアントキリング大好きいわきFCを加えた18チームで争われます。

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まあ順当にJ2から落ちてきたチームは強いだろうし、いわきは筋肉だし、岐阜は柏木残留、宇賀神・TJ加入とか意味わからん補強するし、藤枝は新加入12人とかわけわからんし久保藤次郎すごかったし神谷レンタルしてくるし・・・

対するアスルは、まあJ2上がれないし下手したらJ3にも入れなくなっちゃうしお金もないし・・・というネガティブ要素がどうしても目立っちゃいますよね。笑

J2昇格への機運を高めるには上位に食い込み続けるしかないし、クラブはJ2に上がれないけど選手はどんどん個人昇格するっていう評価を得られれば有望な選手が来てくれるようになるだろうし、簡単じゃないけど地道に続けるしかないですね!

 

頑張れアスル!