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高円宮杯プレミアリーグ残り1節

今年も早いもので、プレミアリーグも残り1節を残すところとなりました。

今年は行きやすいということもあってJFAアカデミー福島(AC福島)の試合を多く見に行きましたが、ずっと残留争いに巻き込まれてかなりしんどい状態が続いています。そしてWESTでは知らぬ間に清水エスパルスユースも残留争いしているという驚愕の事実。というわけで、残留争いの模様を調べてみました。

 

プレミアEAST

残り1枠の残留の椅子を争う

第21節終了時点での順位表は以下の通りです。

川崎U-18が優勝を決めており、12月11日のチャンピオンシップへ進出決定しました。

順位 チーム 都道府県 勝点 試合 得点 失点 得失差
1 川崎フロンターレU-18 神奈川 47 21 14 5 2 50 18 32
2 横浜F・マリノスユース 神奈川 40 21 12 4 5 63 40 23
3 大宮アルディージャU18 埼玉 36 21 11 3 7 33 23 10
4 FC東京U-18 東京 35 21 11 2 8 39 33 6
5 青森山田 青森 33 21 10 3 8 27 22 5
6 横浜FCユース 神奈川 27 21 7 6 8 34 38 -4
7 前橋育英 群馬 26 21 7 5 9 38 32 6
8 流経大柏 千葉 26 21 7 5 9 17 23 -6
9 市立船橋 千葉 24 21 6 6 9 22 37 -15
10 柏レイソルU-18 千葉 22 21 6 4 11 31 39 -8
11 JFAアカデミー福島 静岡 21 21 6 3 12 24 39 -15
12 桐生第一 群馬 15 21 3 6 12 25 59 -34

残留争いは、既に12位桐生第一の自動降格が決定しています。残る残留の椅子は1つ。9位市立船橋、10位柏U-18、11位AC福島の3チームで残留を争います。

 

最初はてっきり市立船橋の残留が確定していて、柏U-18とAC福島で入替戦か自動降格か争うと勘違いして落胆していましたが、かろうじて首の皮一枚つながっています。青森山田相手に勝ち、いやせめて引き分けていればもっと条件が良かったかもしれませんが・・・。

 

下表はそれぞれのチームの最終節の相手と、それぞれの結果のときの勝点です。

  対戦相手
市立船橋 A 流経大柏 27 25 24
柏U-18 A 横浜FMユース 25 23 22
AC福島 A 前橋育英 24 22 21

この表を見れば一目瞭然ですが、AC福島は前橋育英に勝てなければ自動降格が確定します。数字上はAC福島が引き分けて柏U-18が負けると勝点で並び得失点差での勝負になるのですが、柏U-18が7点差で負けない限りは順位はひっくり返りません。

まあ、川崎U-18が横浜FCユースに8-0で横浜FMユース桐生第一に7-0で勝ったりしているので不可能な話ではありませんが。特に柏U-18の最終節の相手は横浜FMユースですしね。

 

また、市立船橋流経大柏との千葉ダービーに勝てば自力で残留を決められるという超燃える展開です。

 

各チームの残留条件

それぞれのチームの残留条件をまとめました。

市立船橋は負けなければ残留。

市立船橋が引き分けて柏U-18が勝利した場合を除く。

・柏U-18は、市立船橋が引き分けor負けの状態で勝てば残留。

・AC福島は市立船橋が負け、柏U-18が引き分けor負けの状態で勝てば残留。

 

また、入替戦に回ればプリンスリーグ所属チームに1勝すれば残留が決まるので、まだ可能性はあります。自動降格が一番まずい。

市立船橋 柏U-18 AC福島 残留 入替戦 自動降格
〇△× 市立船橋 柏U-18 AC福島
市立船橋 AC福島 柏U-18
△× 市立船橋 柏U-18 AC福島
〇△× 柏U-18 市立船橋 AC福島
市立船橋 AC福島 柏U-18
△× 市立船橋 柏U-18 AC福島
× 柏U-18 AC福島 市立船橋
× △× 柏U-18 市立船橋 AC福島
× AC福島 市立船橋 柏U-18
× △× 市立船橋 柏U-18 AC福島
× × AC福島 市立船橋 柏U-18
× × △× 市立船橋 柏U-18 AC福島

 

対戦カード的には柏U-18が一番難しいです。プレミアEAST2位で最多得点の横浜FMユース市立船橋桐生第一に7-0で勝利しており、前節は優勝した川崎U-18相手に4-4の馬鹿試合をしています。下手したら大量失点での負けも覚悟しなければならないかも・・・?

 

市立船橋流経大柏との伝統の千葉ダービー。ただ、今年に限っては流経大柏がインターハイ、選手権ともに市立船橋と戦う前に敗退しているため、今季の公式戦での対戦はおそらくスコアレスドローに終わったプレミアリーグのみとなります。新人戦はコロナの影響で県大会が中止になったっぽいです。意外にも今年の流経大柏は脆い・・・と考えると、ここ最近横浜FMユースや大宮U18に勝っている市立船橋有利か?という気もしますが。流経大柏は残留確定させてますからね。

 

AC福島はなんともいえませんね。絶対に勝たなければいけない試合ですが、複数得点した試合は21試合中4試合のみ。失点してしまうとひっくり返す力はないという印象です。代表活動で不在だったMF花城琳斗の活躍が期待されますが、代わりにチームの中心選手のMF関日向多が青森山田戦で負傷。難しい試合になることだけは間違いありません。

 

プレミアWEST

10位以下のメンツは確定

プレミアWESTの方はまだ優勝は決まっていません。鳥栖U-18と神戸U-18で争っています。神戸U-18は未消化試合があるので、ここで負けてしまうと優勝は絶望的になります。鳥栖U-18も神戸U-18もトップ昇格選手を複数人抱えているのでどちらがチャンピオンシップに進出しても面白そうではあります。ただ、やはりバイエルンへの完全移籍が決まったMF福井太智を生で見てみたいですよねえ。

順位 チーム 都道府県 勝点 試合 得点 失点 得失差
1 サガン鳥栖U-18 佐賀 40 21 12 4 5 50 28 22
2 ヴィッセル神戸U-18 兵庫 37 20 11 4 5 43 27 16
3 ジュビロ磐田U-18 静岡 36 21 11 3 7 51 43 8
4 静岡学園 静岡 34 21 9 7 5 43 33 10
5 名古屋グランパスU-18 愛知 33 21 10 3 8 34 33 1
6 津高 熊本 31 21 9 4 8 32 38 -6
7 サンフレッチェ広島ユース 広島 28 21 7 7 7 31 34 -3
8 履正社 大阪 27 21 8 3 10 42 41 1
9 東福岡高 福岡 24 20 7 3 10 20 35 -15
10 清水エスパルスユース 静岡 20 21 4 8 9 37 46 -9
11 セレッソ大阪U-18 大阪 19 21 5 4 12 47 48 -1
12 ガンバ大阪ユース 大阪 19 21 5 4 12 30 54 -24

 

残留争いは10位清水ユース、11位セレッソU-18、12位ガンバユースの3チームとなっています。既に残留圏への浮上は不可能で、入替戦枠に入ってプリンスリーグのチームに勝つ以外に残留の方法が残されていません。

ガンバユースは序盤戦でコロナの影響をモロに受けていたので立て直せなかったんだなあって感じですが、セレッソは謎です。得点ランキング1位のFW木下慎之輔やU-17日本代表FW皿良立輝(さらら りつき)を擁してクラブユース選手権では優勝、プレミアでも3位の得点力を誇りますが、やはり風間さんの息がかかっているからなのか失点も多く、下位に沈んでいます。

そして、ユース年代では毎年上位の成績を安定して残している清水ユースが10位にいます。

 

最終節は10位清水vs11位C大阪の直接対決

最終節は清水ユースvsセレッソU-18の直接対決です。この直接対決に勝った方が入替戦進出です。数字上はセレッソU-18とガンバユースがともに勝った場合は得失点差の勝負となりますが、さすがに得失点差23が覆ることはないでしょう。清水ユースvsセレッソU-18が引き分けに終わり、ガンバユースが勝った場合のみガンバユースの入替戦進出が決まります。ちなみにガンバユースの最終節の対戦相手は名古屋U-18です。

清水ユース セレッソU-18 ガンバユース 入替戦
〇△ 清水ユース
〇△ セレッソユース
ガンバユース
清水ユース

 

入替戦進出チームの今後の日程

自動降格を免れ、晴れて(?)入替戦に進出したチームは、12月9日から広島県で行われるプレミアリーグプレーオフを戦います。

プリンスリーグ上位16チームに加えてプレミアリーグ10位の2チームを合わせた18チームを6つのブロックに分け、トーナメントを行います。このトーナメントの勝者が来季プレミアリーグに参加します。

プレミア10位のチームはシードされるため、12月11日に行われる各ブロック決勝戦から登場。これに勝てばプレミア残留が決まります。

 

プレーオフ進出が決まっているチームはボルシアMG内定福田師王やセレッソ内定大迫塁を擁する神村学園やここ数年多くのJリーガーを輩出し一気に知名度を上げた興國、プレミア参加経験のある尚志など強豪揃い。勝ち抜くのは簡単ではありません。

 

プレミアリーグ終戦は12月4日13時に同時キックオフ

プレミアリーグ最終節は12月4日13時に一斉開催されます。そのため、周りの会場の結果は分かりません。

個人的には、まずAC福島には前橋育英に勝利して天命を待ってほしいところ。

そして、知らぬ間に残留を決められなかった清水ユースにもしっかり勝ってプレーオフ進出をまず決めてほしいです。