高円宮杯U-18静岡県Aリーグ第15節 科学技術高 vs 磐田東高

まえがき

2回目の県リーグ観戦

今週の月曜日に愛鷹多目的競技場で行われた清水東vs袋井の試合を観戦し、今回が県リーグ観戦2回目です。土曜日に愛鷹多目的競技場で飛龍vs浜名の試合が行われますが、これを見に行ったら1週間で3回県リーグ観戦ということになります。私は川崎フロンターレサポーターなので、サポ仲間がユースの試合を見に青森まで見に行ったりしているのを知っていますが、さすがに自分に関係のない県リーグを見に行ったという話は聞いたことがありません。私は別の角度のユース８９３ですね。笑

試合会場は静岡県草薙総合運動場陸上競技場

今回の試合会場は静岡市にある草薙陸上競技場。インスタで「草薙」と打っても位置情報は出てきません。「静岡県草薙」と打たないと出てこないのでご注意を。

草薙総合運動場にはサッカー・ラグビー兼用の球技場があり、そちらの方が陸上トラックがないため観戦しやすいのですが、なぜか使われることが少ないですね。私が高校生の頃は選手権の決勝トーナメントなんかでよく使ってた印象でしたが。SBSカップなんかも球技場でやってくれた方が観戦者側としてはありがたいです。メインスタンドとバックスタンド両方座席ありますし。

それは置いといて、到着しました。

草薙総合運動場は駐車場がいくつかありますが、HPを見ると使用していいのかよくわからないので、私はいつも静岡美術館の無料駐車場に車を停め、そこから１０～２０分歩いて向かっています。夏場は非常にしんどい・・・。

既に始まっていました・・・。笑

２～３分遅刻しました。草薙総合運動場の敷地内に入ってすぐくらいにキックオフの笛が吹かれた音がしました。家出るのあと５分早ければ・・・。笑

ちなみに、愛鷹多目的競技場での清水東vs袋井同様受付はないので誰でも観戦可能です。高校の敷地内で試合があるときは分かりませんが、公営の場所は本当に一般観戦自由っぽいですね。

プレビュー

首位独走中の磐田東、中位の科学技術

順位	チーム	平均勝点	勝点	試合数	勝	分	負	得点	失点	得失
1	磐田東	2.40	24	10	7	3	0	24	7	17
2	浜名	1.71	24	14	6	6	2	22	13	9
3	清水東	1.42	17	12	4	5	3	26	16	10
4	聖隷クリストファー	1.42	17	12	5	2	5	15	16	-1
5	藤枝東2nd	1.31	17	13	4	5	4	24	21	3
6	科学技術	1.09	12	11	3	3	5	12	13	-1
7	浜松開誠館2nd	1.09	12	11	3	3	5	10	13	-3
8	飛龍	1.07	15	14	3	6	5	15	15	0
9	清水ユース2nd	1.00	9	9	2	3	4	13	27	-14
10	袋井	1.00	14	14	4	2	8	12	32	-20

科学技術は現在6位。1試合平均勝点では飛龍や袋井を上回っているものの、しっかり勝点を積めないと残留争いへドボンの気を抜けない状況です。

対する磐田東は4試合未消化ながら無敗、未消化試合なしの浜名と同勝点24で首位を快走しています。得点・失点ともに1試合平均ではダントツの成績です。2位浜名が残り全勝すると勝点36になるので、磐田東は残り8試合のうち4勝1分すれば優勝確定です。

科学技術　古豪復活なるか

科学技術は静岡工業と清水工業が2008年に合併してできた比較的新しい高校です。私が中学生の頃にできました。静岡工業は1950〜1980年代に静岡県内で強豪校として名を馳せており、今の科学技術のユニホームの赤色は静岡工業と同じ色です。

また、総監督に膳亀信行氏を据えており、古豪復活へ向けて動き出しております。

私が高校生の時は静岡高校の監督をしていましたが、2020年くらいから科学技術で総監督をやっているようです。膳亀さんは静岡県の高校サッカー界の重要人物で、今年の国体サッカー競技の総監督もやっています。

有名な監督のもとには良い選手が集まるものです。私が中学3年生くらいのとき、内田篤人が高校生の時に清水東の監督を務めていた梅田和男氏が静岡東高校の監督に就任しましたが、東海大翔洋やエスパルスJYといった強豪チームから何人も選手が静岡東に行きましたからね。そういった意味でも科学技術は古豪復活を目指す本気度は高いと思います。

インターハイ静岡県王者磐田東

17年ぶり2回目の全国出場を決めた磐田東。

静岡県大会ではプリンスリーグ所属の常葉大橘、浜松開誠館を破り、準決勝ではプレミアリーグの静岡学園相手に攻め込まれながらPK戦で粘り勝ち。決勝でもプリンスリーグで当時無敗で首位独走していた藤枝明誠に2-0で快勝。格上相手に4連勝して全国切符を勝ち取りました。

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しかし、17年ぶりの全国ではチームにコロナ陽性者が出てしまったため辞退。誰も悪くないですが、悔やんでも悔やみきれない大会となってしまいました。

選手権こそ全国相手に試合をしたいという気持ちは相当強いはずです。

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科学技術０－４磐田東

試合記録

スターティングメンバー

磐田東はインターハイのメンバーとほぼ同じ。インターハイで怪我をしていたキャプテンFW港聖頼が先発し、インターハイレギュラーのFW神谷宥河はベンチスタート。

得点者・交代

科学技術高校			０－４	磐田東高校
得点者
			26分	11徳増倭
			38分	10谷野暁希
			67分	10谷野暁希
			45分＋６	15杉山充希（ｱｼｽﾄ：19金原温大）
交代
			27分	5鈴木彩斗 ③ジュビロSS磐田	→	16府川瑞紀 ②オイスカFC
14松浦朔太郎 ②藤枝東FC	→	12杉田龍之介 ②エスパルス富士	HT
9長島功太郎 ③清水FC	→	16大橋伊織 ③FC.LESTE	65分
			75分	7能野日路 ③ジュビロSS磐田	→	15杉山充希 ②ジュビロSS掛川
			83分	9港聖頼 ③オイスカFC	→	18神谷宥河 ③ジュビロSS磐田
			45分＋1	8瀧井空 ②ジュビロSS掛川	→	18金原温大 ③ジュビロSS掛川
11福地優太 ③FC.LESTE	→	18大石隠央 ②FCモデフィオ	45分＋２

ハイライト

試合は終始磐田東ペースで進みました。

26分、キャプテン9番FW港聖頼がセンターからペナ左へ運びシュート、科学技術GKが弾いたところを11番FW徳増倭が詰めて先制。

しかし、得点後怪我？で右SBの5番鈴木彩斗が2年生16番府川瑞紀と交代するアクシデント。ただ、交代した府川も安定した守備を見せ、攻撃時は前掛かりなポジショニングをとれており違和感のないプレーを見せました。

38分、科学技術の連係ミスから磐田東が追加点。ペナルティエリア前のルーズボールを科学技術DFが頭でGKに返そうとしたところ、GKより先に磐田東10番谷野暁希が追いつきそのままゴールへ押し込みました。

科学技術は右SHの10番青柳駿平と左SHの11番福地優太にボールを集め、時折良いドリブル突破を見せましたがシュートまで行けず。

しかし、科学技術の守護神池ヶ谷康太が序盤からナイスセーブを連発したこともあり、追加点は許さず。

前半は0-2で磐田東2点のリードで終えました。

ハーフタイム、守備の立て直しを期して科学技術は左SBの14番松浦朔太郎を12番杉田龍之介へ交代。さらに攻撃のテコ入れとして65分に2トップの9番長島功太郎を16番大橋伊織へ交代しましたが流れは変わらず。

67分に磐田東の谷野暁希が追加点（得点シーン見てませんでした・・・）。

多分給水タイムあたりだと思いますが、磐田東はボランチ7番能野日路を2年生15番杉山充希に交代（少なくとも75分までには交代していました。）。また、38分にキャプテンのFW9番港聖頼を18番神谷宥河に、後半ATに左SH8番瀧井空を19番金原温大に交代。

このまま終わるかと思われていた試合終了間際に磐田東が獲得した右コーナーキック、途中出場の左SH19番金原温大のボールを途中出場のボランチ15番杉山充希が押し込み試合終了。0-4で磐田東が圧勝しました。

後半、科学技術はFW7番戸塚多聞を中心に攻め込む時間帯がありましたがシュート本数は少なく、無得点での敗戦となりました。

磐田東オフェンス陣躍動

前半は左SHの2年生瀧井空、後半は右SHの10番谷野暁希が躍動。瀧井は球離れの悪さこそありましたが、ボールが足から離れないコントロールは見事。谷野は10番として2ゴール、後半も何本も決定的なシュートを放ち存在感を見せました。

科学技術完敗、如実に現れた力の差

プレッシャーが速く、科学技術は満足にパスを回せず。後半は戦い方を守ってカウンターにシフト。ここで活躍したのが2トップの一角7番戸塚多聞と左SHの11番福地優太。戸塚のスピードになったドリブルと福地のサイド攻撃でチャンスを作りました。

また、科学技術守護神GK池ヶ谷康太は再三スーパーセーブを見せていましたが耐えきれず4失点。DF陣も体を張った守備を見せましたが・・・。

あとがき

順位表

順位	チーム	平均勝点	勝点	試合数	勝	分	負	得点	失点	得失点差	平均得点	平均失点
1	磐田東	2.45	27	11	8	3	0	28	7	21	2.55	0.64
2	浜名	1.71	24	14	6	6	2	22	13	9	1.57	0.93
3	清水東	1.38	18	13	4	6	3	28	18	10	2.15	1.38
4	聖隷クリストファー	1.42	17	12	5	2	5	15	16	-1	1.25	1.33
5	藤枝東2nd	1.31	17	13	4	5	4	24	21	3	1.85	1.62
6	清水エスパルスユース2nd	1.20	12	10	3	3	4	15	28	-13	1.50	2.80
7	浜松開誠館2nd	1.08	13	12	3	4	5	12	15	-3	1.00	1.25
8	飛龍	1.07	15	14	3	6	5	15	15	0	1.07	1.07
9	科学技術	1.00	12	12	3	3	6	12	17	-5	1.00	1.42
10	袋井	0.93	14	15	4	2	9	13	34	-21	0.87	2.27

飛龍vs浜名、藤枝東2ndvs聖隷は台風の影響で延期となっています。

磐田東は1位独走。残り7試合を3勝1分で乗り切り、勝点37積めば優勝確定です。

科学技術は6位から9位に順位を落としました。平均勝点で計算すると負けた場合にも順位変動が起こるので恐ろしいですね。3試合の未消化があるので、そこでどれだけ巻き返せるかがポイントになります。

選手権のためリーグ戦は一時中断

全国高校サッカー選手権のため、リーグ戦はまた中断となります。

とはいえ、Aリーグ勢の初戦は10月15日のため、3週間の猶予があります。

科学技術は選手権で因縁の相手と対戦

科学技術は10月15日に1次トーナメント準決勝を戦います。相手は本日行われる浜松西vs掛川東の勝者。そして、この試合に勝てばおそらく静岡城北と決勝トーナメントを懸けて対戦することになります。静岡城北とは昨年の選手権1次トーナメント決勝でも対戦し、PK負けを喫した因縁の相手。絶対に負けられません。

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磐田東は延期試合をひたすら消化

磐田東は第2シードとして決勝トーナメントから登場します。それまでは静岡県Aリーグの未消化試合をひたすらこなすことになります。

日時		節	対戦相手	会場
10月2日	16:00	第10節	清水東高	磐田東高G
10月9日	14:00	第6節	科学技術高	磐田東高G
10月16日	10:00	第13節	清水エスパルスユース2nd	磐田東高G
10月22日	10:00	第11節	浜松開誠館高2nd	磐田東高G

磐田東高等学校男子サッカー部 の最新情報｜磐田東高等学校男子サッカー部 | フットボールNAVI

一次トーナメント準決勝・決勝は10月15日・10月22日に行われるため、高体連のチームとの試合には支障なし。また、選手権の決勝トーナメントは10月30日からなので、残りの2試合もそれまでに消化可能。その2試合はどちらもセカンドチームなので日程は関係なし。よくこんな都合の良い日程が組めたな。笑

ちょっとせこいなーと思うのが、もともと科学技術戦と清水東戦は清水桜が丘高グラウンドで、浜松開誠館2nd戦は静岡北高グラウンドで行う予定だったのがしれっと磐田東高グラウンドで行われる予定になっちゃってるところでしょうか。まあ、延期の原因となってしまった方が会場を確保するってルールがあるんでしょうね。

とはいえ、毎週真剣勝負が続くので新しいことを試したくてもなかなか実戦で試せないというデメリットもありそうです。

フォトギャラリー

今回は科学技術vs磐田東の試合の後に行われた藤枝明誠2ndとHonda FC U-18の試合もちらっと見たのでそれも載せます。