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J3リーグ3分の1消化 全体レビュー

現在、J3リーグは12節まで実施され、リーグ戦の3分の1を消化しました。

正直今季はここまで5試合しかJ3を現地観戦できていないのでそこまでいろいろ言えません。笑

なので、基本的にデータだけ見て思ったことをさらさら書こうかなと思います。

 

 

首位はJ初参戦のいわきFC

「日本のフィジカルスタンダードを変える」をキーワードにDNSと提携してトレーニングを行なっており、過去天皇杯ではジャイアントキリングを起こしたこともあるチームです。このチームが首位にいることに疑問を持っている人は正直いないのではないかと思います。

リーグ最多得点&リーグ最少失点、FW有馬幸太郎が得点ランキング2位の6ゴール、FW鈴木翔太が5ゴールを挙げており、DF嵯峨理久、DF日高大がアシストランキング2位の4アシスト。堂々の首位です。

 

順位

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順位表[J3] | ゲキサカ

 

得点ランキング

やはり上位チームが上位にきますね。

FW高橋潤哉は昨季沼津で28試合6ゴールを挙げましたが、今季は12試合で6ゴール。沼津では終盤戦にFW渡邉りょうが怪我で離脱した影響で仕方なくセンターフォワードを務めたという感じでしたが、今季は12試合中11試合でセンターフォワードとして出場。やっぱり高橋の適性はサイドじゃなくて真ん中だったんや。。。

kathorine.hatenadiary.jp

 

アシストランキング

4位富山のMF安藤由翔(なおと)がトップ。また、首位いわきの右SB嵯峨理久、左SB日高大(まさる)がともに2位。攻撃的すぎだろ。笑

 

順位の推移

第1節から第12節までの順位変動を下表にまとめました。

とはいえ、これを見せられたところで・・・というのもあるので、上位6チーム、中位6チーム、下位6チームの3グループに区切って見ていきます。

 

上位6チーム 1~3位は安定感、4~6位はさらに順位変動あり?

福島といわき 立場逆転

福島は第2節で沼津に5-0で大勝してから勢いに乗り、第6節まで首位。スタートダッシュに成功した形。

いわきは序盤こそ中位に沈みましたが、徐々にJになれたのか順位をじわじわ上げていきました。

立場が入れ替わったのは第8節の福島ダービー。福島ホームで行われたこの試合は0-1でいわきが勝利。この試合で順位が逆転。いわきが1位浮上、福島が3位転落となりました。この後、いわきが3勝1分と順調に勝ちを重ねる一方で、福島は1勝2分1敗と調子を崩し、差が開いています。

 

2位は鹿児島ユナイテッド

鹿児島がこの順位につけていることは個人的には意外でした。鹿児島はいわき同様序盤戦は苦戦していましたが、だんだんと調子を取り戻し、第9節~第11節は首位でした。試合をほとんど見ていないのでわからないですが、FW有田光希が得点ランキング1位の7ゴールに加えて3アシスト、またFW米澤令衣が5ゴール4アシストを挙げています。

 

3位は松本山雅

首位に立ったのは第7節のみ。J1経験クラブということを考えれば苦戦しているなというのが正直なところ。U-19日本代表10番FW横山歩夢が得点ランキング2位の6ゴール。虎視眈々と昇格圏を狙っています。

 

4位富山と5位藤枝は共に序盤戦は大苦戦。富山は15位、藤枝は13位まで一時順位を落とすも持ち直しました。ともに得点・失点が多いチーム。富山は20得点16失点、藤枝は21得点14失点。上位陣の中では失点数がずば抜けています。序盤戦の順位を見てどちらもここまで立て直すとは正直思っていませんでした。

特に藤枝は開幕戦を3-0と幸先よくスタートしただけに、ここまで苦戦するのかと驚いていましたが・・・気づいたら上位に肉薄する位置。

富山の安藤はアシストランキングトップの5アシスト。天皇杯神戸戦ではゴールを挙げ、70分まで2-0でリードし神戸をあわや敗退に追い詰めました。

両者はリーグ戦、天皇杯で2回対戦していますが、どちらも富山が勝利しています。

 

中位6チーム 序盤は順位変動大 中盤になり収束

上位、下位ともに基本的に変動は大きくないですが、中位6チームは上位に行ったり下位に行ったり不安定な順位変動。ここ数節でようやく収束しています。

大きく分けると宮崎、長野、岐阜の上位から中位へ転落したグループ、愛媛、今治、沼津の下位から這い上がってきたグループに分けられます。

特に沼津はジェットコースターのような順位変動。開幕戦で相模原に0-1で惜敗した後、第2節で福島に0-5で大敗。最下位に沈みましたが、そこから3連勝して一気に6位まで急上昇。しかしそこから2連敗して二桁順位に。そこからは大きな順位変動なく収束しています。

 

また、柏木陽介に加えて神戸から田中順也、浦和から宇賀神友弥とJ1で主力を張り続けた選手やJ2経験者を多く補強した岐阜は8位。第6節松本戦、第7節讃岐戦、第8節藤枝戦で3連敗を喫し、11節まで順位を落としましたが立て直しています。正直上位争いに加わるものと思っていましたが苦戦しています。J3は魔境。

 

下位6チーム 序盤から変わらない顔ぶれ 要改革

下位6チームは最初から最後までずっと下位ですね。特筆することは少ないです。J2から降格してきた相模原、北九州も下位に甘んじています。愛媛も12位ですし、松本以外の降格組は不甲斐ない結果となっています。選手を引き抜かれすぎたのか理由はわかりませんが。

八戸なんかはコロナで活動できない期間があったりして運が悪いという感じです。

J2昇格を目指すならこの6チームとの試合は取りこぼしたくないですね。

 

監督交代

監督交代はチームの流れを変える方法の一つですね。解任ブーストなんて言葉もあるくらいです。

岐阜は第6〜8節に3連敗を喫するなど7試合2勝1分4敗で監督を解任。その後は3勝2分と調子を取り戻しています。

 

5/6岐阜(三浦俊也横山雄次

三浦俊也監督退任および横山雄次ヘッドコーチ 監督就任のお知らせ | FC岐阜オフィシャルサイト

5/20 相模原(高木琢也薩川了洋

高木琢也監督 解任のお知らせ | SC相模原

薩川了洋氏 監督就任のお知らせ | SC相模原

5/25 YSCC横浜仲田建二星川敬

仲田 建二監督 辞任のお知らせ | Y.S.C.C.公式サイト

星川 敬氏 監督就任のお知らせ | Y.S.C.C.公式サイト

6/13 八戸(葛野昌宏→志垣良)

葛野 昌宏監督退任のお知らせ | ヴァンラーレ八戸FCオフィシャルサイト

志垣 良監督就任のお知らせ | ヴァンラーレ八戸FCオフィシャルサイト

 

移籍情報

シーズンが3分の1を終え、チームの問題点が浮き彫りになってきているところ。その問題点を解決するには、その問題点を解決できる選手を新たに獲得するのが手っ取り早いです。

ただし、選手はいつでも移籍できるというわけではなく、移籍できる期間というものが定められています。

www.jleague.jp

その期間は2つあり、第1ウインドーと第2ウインドーがあります。

第1ウインドー:2022年1月7日〜4月1日

第2ウインドー:2022年7月15日〜8月12日

 

第1ウインドーはシーズン前の補強ですね。

第2ウインドーはいわゆる夏の補強。

第2ウインドーが開くのは7月なのでまだ先です。

が、「育成型期限付き移籍」を使えばこの移籍期間外でも移籍が可能となります。

育成型期限付き移籍は、23歳以下の日本国籍選手が下位カテゴリーへ移籍する際、ウインドー関係なしに移籍できるという制度です。

これをうまく活用することが流れを変えるのに有効です。

 

今治と相模原が積極的に動いています。

早稲田大卒のルーキーFW加藤拓己は清水から相模原に育成型期限付き移籍。5/31の加入後すぐの6/4に行われた第11節北九州戦と第12節今治戦の2試合に先発、2G1Aといきなり結果を出しています。また、ユース上がりのルーキーFW千葉寛汰も清水から今治に育成型期限付き移籍し、既に3試合に出場して1Gを挙げています。

 

育成型期限付き移籍をうまく使うことが下位脱出・上位進出へは重要です。

 

5/23 千葉寛汰(清水→今治

https://www.fcimabari.com/news/2022/004611.html

5/25 面矢行斗(栃木→相模原)

https://www.scsagamihara.com/news/post/20220525001

5/26 茂木秀(水戸→今治

https://www.fcimabari.com/news/2022/004612.html

5/31 加藤拓己(清水→相模原)

https://www.scsagamihara.com/news/post/20220531002

6/7 蓑田広大(湘南→相模原)

https://www.scsagamihara.com/news/post/20220607001

6/14 三國スティビアアブス(水戸→岐阜)

https://www.fc-gifu.com/news_information/90526.html

 

藤枝と沼津の今後はどうなる???

現在、藤枝は5位、沼津は11位です。

 

藤枝は第6節までで2勝1分3敗で5得点6失点。複数得点は開幕節の鳥取戦の3得点のみで、無得点試合は3試合と昨季の攻撃力が鳴りを潜めていました。

 

しかし、第7節からは4勝1分1敗。松本戦では完封負けを喫したものの、6試合で16得点8失点。失点が気になるものの得点力が戻ってきました。特に上位の福島、いわき相手にも複数得点を挙げており、その攻撃力はやはり本物。

 

開幕戦を見て「今年はJ2昇格あるんじゃないか?」と思っていたものの、序盤は振るわず自分の目は節穴だったのか?と落ち込んでいましたが・・・やはり私の目は間違っていなかった。笑

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沼津はホーム開幕戦となる第2節の福島戦でまさかの0-5の大敗。それもクラファンをやっている中での必死さの見られない試合を見せられて私はブチ切れました。笑

 

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ただ、その後の岐阜戦では気持ちの見える試合を見せて勝利し、次戦の北九州戦でも完勝。前線からのプレスとショートカウンターがはまりましたが、勝ったり負けたりを繰り返している状況です。

 

ただ、ライバルの藤枝相手にはリーグ戦と天皇杯で2試合やって2敗。天皇杯を見た限りでは技術も気持ちも藤枝の方が上回っているなという印象でした。

 

また、沼津は1人で状況を打開できる選手がいないことが大きな問題とも思います。「パスとドリブル両方できる」と「パスしかできない」は大きな違い。見た感じMF森夢真とMFブイ・ゴック・ロンがその役割を担いそうな気もしますが・・・いかんせんJの基準を満たせていない印象。エースFW渡邉りょうがその役割を実は果たせることは昨季見ていて思いましたが、今井雅隆監督は渡邉をサイドで使う気は一切なさそう。渡邉をサイドで使うくらいだったら189センチ長身FWブラウンノア賢信をサイドで使うという意味不明な采配をした方がマシという考えみたいです。

 

育成型期限付き移籍を活用して良いウインガーを獲得するか、このあたりの整理をするかしないと上位進出はちょっと厳しいかなと感じています。

 

良い材料としてはそろそろMF染矢一樹が復帰することでしょうか。4/10受傷で加療期間8週間というリリースでしたが、既に11週間経っています。昨季J3ストクロッサーの染矢とノアの相性は良いはず。ホットラインを築けるか。

右染矢、左渡邉、センターノアがベストチョイスだと信じています。試してくれ。

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